vol.8『福島市 O邸のこだわり』
家族の存在感が身近に感じられる家
開放感と明るさたっぷりの吹き抜けのあるリビングまわり
結婚してから早いもので丸10年。上の子が小学校に入学する年になり、学習机が置ける子ども部屋のあるマイホームを持ちたいと思った。生まれてからずっと住み続けてきた街に、恵まれた環境の土地が見つかり、家を建てる決心が固まった。当初は小学校に通い始める前に入居することを考えていたが、多少入居日が遅れても、納得のいく家づくりをしようと思った。工事が着工してからも、設備機器など一つひとつにこだわり、自分たちの希望をすべて叶えられたと思う。
一家自慢のシンプルモダン系の家は、外観も室内も白を基調としている。室内は壁も天井も清潔感あふれる白にし、床板は落ち着いた雰囲気にするため濃い茶色にした。プランニングにあたり第一にしたのは、家族の気配をいつも身近に感じられるよう、リビングに吹き抜けを設けたことと、2階の部屋へ行き来する際に必ずリビングを通るようにしたこと。この吹き抜け部分には、2階にも明かり採りの窓をつくり、冬でも陽の光りが降りそそぐようにした。見上げれば、開放感たっぷりの空間にゆっくりと回るシーリングファン。夜に間接照明を灯せば、昼とはまた違った雰囲気になる。リビングに置いた黒いソファ周辺が、仕事を終えて家に戻った私の定位置だ。子どもたちと妻が寝静まり、一人静かに一杯やりながら、好きな映画鑑賞をするのがこのところの日課になっている。映画に見入っているうち夜は深まり、至福の時間がゆっくりと過ぎていく。
妻がこだわったのはキッチンまわり。システムキッチンの天板の幅を広く
し、キッチンカウンターと専用のスツールを設けた。ここは毎朝、私と子どもたちを次々と送り出し家事を一段落させた後、コーヒーを片手に妻がひと息入れるスペースになっている。最近、妻の表情がにこやかなのはこの場所のおかげかもしれない。リビング隣りの和室コーナーは、お客さまがいらした時や子どもが昼寝をする時にたいへん重宝している。目隠しのための収納式スクリーンがあるが、普段はリビングと和室を一続きで使っており、心からくつろげる贅沢な空間になっている。
子どもたちのお気に入り2階ホールからの眺め
新居がある場所は新しい住宅地のため、わが家同様小さな子どもたちが多く、2人の娘たちは自然と近所の子どもたちを家に連れてくるようになった。子どもたちの大のお気に入りは、2階から見下ろす広々としたリビングまわり。2階ホールと吹き抜けの仕切りには透明なアクリル板を使っているため、1階の様子が一目瞭然なのもめずらしいようだ。子どもたちが2階で遊んでいても、アクリル板と吹き抜けのおかげで子どもたちの様子がわかるので、妻が安心して1階で家事を続けられるのもいい。
設計図を何度も、何度も書き直してもらい、最終的にたどり着いた満足のいくプラン。一から好きなように描ける自由設計だったからこそ、自分たち家族の思いを実現することができたのだと思う。この真新しいわが家とともに、女の子2人の健やかな成長を見守りながら、妻とともに一家四人穏やかで幸せな日々を積み重ねていきたいと思っている。




